学校再開の日に向けて 2020年05月26日
実践女子学園中学校高等学校
父母の会会員 各位
実践女子学園中学校・高等学校
校長 石野郁也
学校再開の日に向けて
東京に発令されていた新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が、昨日解除されました。3月2日から続いていた休校期間もまもなく終了いたします。
私はいつもハチ公像の横を通って学校に通っています。休校期間、ハチはしばらくマスクをつけていました。人が少なくなった渋谷で、ハチは休校期間も変わらずに渋谷の街をやさしく見守っていました。また活気ある渋谷の街が戻ってくるはずです。
以前私は「渋谷の歩き方」という文章を書いたことがあります。ぼんやり歩いていたり、友達と話に夢中になって歩いていたりすると、必ずと言っていいほど人とぶつかります。ぶつからないように注意をしていても、ぶつかるときがあります。工事が続く迷路のような渋谷の駅前です、自分と相手、どちらも悪い場合もあります。どちらも悪くない場合もあります。だから、人と当たらない注意が必要です。私は前を歩く人と間隔をしっかりあけて連なるようにして歩きます。そうすれば向こうから来る人と体が触れることは少ないはずで、私はそんな「渋谷の歩き方」を実践しています。
でも、もしぶつかったら「ごめんなさい」という言葉は忘れないようにしています、それも「渋谷の歩き方」のマナーです。
まもなく学校が始まります。実践の制服を着た皆さんが学校に向かって渋谷の坂を歩いている姿を私は想像して書いています。急いでいても人とぶつからないように、もしぶつかってしまったら「ごめんなさい」を忘れないでください。初めての登校、久しぶりの登校、学校が皆さんを待っています。