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世界弁当会議2025を開催しました! 2025年12月20日

 グローバル研究部が、今年で2回目となる「世界弁当会議」を開催しました。普段の模擬国連では学術的かつ抽象度の高い国際問題について議論していますが、この会議では「食」を切り口に、文化・環境・経済について考えます。

 11月下旬に行われた初日には、生徒たちがさまざまな国の代表になり、「世界中の誰もが食べることのできる昼食」=「すべての人を代表する弁当」を作ることを目的に、模擬国連形式で話し合いを行いました。弁当に入れる料理を選ぶ際には、宗教、食材の入手可能性、コストといった要素を考慮する必要があります。完成したメニュー(議決案)を後ろに掲載していますので、ご覧ください。

 12月の中間試験後に行われた2日目には、生徒たちは前回の会議で自分たちが考えた弁当を実際に作り、試食しました。自分たちの作った弁当を食べることができるだけでなく、会議で話し合った内容が現実の中でどのような形になるのかを体験する貴重な機会にもなりました。

 「食」というテーマは、議論に「実体」を与えることができ、言葉だけでは得られないより深い理解を促す教材となりました。また、「チームビルディング」や「純粋に楽しむ」という点でも非常に良い機会であり、模擬国連が「大変な作業ばかりではない」ということを生徒たちに思い出させてくれる活動でもありました。

 弁当づくりの様子をショート動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

決議案

議題: 包摂的で栄養バランスの取れた、環境に配慮した食事提供

本委員会は、
すべての人が利用可能で、文化的・宗教的背景の違いを超えて受け入れられる食事を提供することの重要性を認識し、
経済的な入手しやすさと栄養のバランスを考慮した食事構成の必要性を認め、
食事提供に伴う環境負荷を軽減するため、持続可能な取り組みが不可欠であることを強調し、

1. すべての人が食べることのできる主食として、白米を採用することを歓迎する;

2. 経済的に手に入りやすく、宗教にかかわらず多くの人々が安心して食べられる食材であることを踏まえ、主菜としてバラマンディーのフライを導入することを奨励する;

3. 食後の満足度および幸福度の向上を目的として、デザートとしてキャロットケーキを提供することを奨励する;

4. 栄養バランスへの配慮から、副菜としてほうれん草のナムルを取り入れることを奨励する;

5. 大豆が多くの国で一般的に消費されている食材であることを認識し、コリアンダー入りの玉ねぎと豆のトマトスープを提供することを要請する;

6. 人々の健康を考慮し、飲み物としてアイランを取り入れることを奨励する;

7. 環境への配慮を目的として、以下の措置を実施することを要請する:
  a. 弁当代に加えて容器代を支払い、容器返却時に返金されるデポジット制の導入;
  b. 木製容器の使用;
  c. お箸の包装に紙製のものを使用すること;
  d. コンポストの活用。

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