中3未来デザイン「ドラマをつくろう!」で特別授業が行われました! 2025年07月15日
中学3年生の総合的な探究の時間「未来デザイン」の授業では、現在、6種類の授業が開講されています。生徒たちは自分の興味・関心に合わせて授業を選択し、1年間かけて1ターム全9回の授業を2ターム受講します。
このうち、「ドラマをつくろう!」の授業では、6月、NPO法人「PAVLIC」より講師をお招きして、演劇的手法を用いたコミュニケーション力を養うための特別授業を3回にわたって行っていただきました。
今回の実施は、文化庁発信の「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業助成(芸術家の派遣)」 を昨年度の秋に申請し、採択されたものです。
NPO法人「PAVLIC(パブリック)」は、演劇などのパフォーミング・アーツの分野で活躍するメンバーが、全国各地の学校や企業と協働して、様々な「参加体験型学習=ワークショップ」を実践している団体です。
生徒達は初め、緊張している様子でしたが、授業が進むにつれて互いに声をかけあい、積極的にコミュニケーションをとるようになっていきました。
特に、講師の方々が体験したことをもとに生徒達が再現ドラマを作成するワーク、「エピソード・トーク」では、真剣に話を聞いていました。発表に向けての練習では、「自分だったらどんな気持ちになるか」「主人公だけでなく、周りの人物たちはどんな気持ちでいるか」等、表現することはもちろん、演技を通して他者の視点に立ち、理解しようとする学びができていました。
発表が終わった後の講評にもしっかりと耳を傾け、どのグループも達成感に満ちた表情をしていました。また、コミュニケーションの大切さを体感しているようでした。
多感な時期の生徒達だからこそ、今回の学びが自らの生きる糧になることを願います。
***生徒の感想***
今回の総合の授業では、俳優の方々が中学生や高校生だった頃のもやもやしたエピソードをもとに演技に挑戦しました。授業では、グループで話し合いながら内容を考え、リハーサルを通じて表現を磨き、本番に向けて準備しました。私は話していただいたご本人を演じましたが、人物像を想像しながら表現を考えるのがとても楽しかったです。
リハーサルでは、セリフの言い回しや動作を何度も試し、仲間からアドバイスをもらいながら改善していきました。特に、「どうすれば観客に感情が伝わるか」を意識して工夫しました。本番では緊張しましたが、1分という短い時間の中で、これまでの練習の成果を発揮できたと思います。
他のグループの発表を見る中で、それぞれの解釈や演技の工夫に驚きました。どのグループも独自の視点でエピソードを表現していて、それぞれのキャラクターが生き生きとしていました。演技の中でその人物の心情や葛藤が感じられたことで、観ている側としても感情移入しやすかったです。
この活動を通じて学んだのは、演技はただセリフを覚えるだけではなく、その人物の背景や性格、感情を深く理解することが大切だということです。また、自分が演じる役だけでなく、周りの演技をしっかり観察することで、新しい気づきや学びを得られるという点も興味深かったです。
今回の経験を通じて、演技をする楽しさと奥深さを改めて感じました。これからもこうした機会があれば積極的に挑戦し、表現力や想像力をもっと高めていきたいと思います。
今回の授業は前回話してくださった話から役割を決めて発表しました。
グループは初対面の人で上手く行くか不安だったけれど、どのように話を進めていくか、会話をどうするかなどみんなで協力して話し合いました。発表ではいいものができて嬉しかったです。
会話を決めるときあまり演技っぽくならないような言葉を考えたり、先生から主人公が誰かわかるように会話の中にいれたり、見てくれる人に背を向けないようにするなどアドバイスをもらい、さらによくなりしました。
他の班の発表を見て、同じ話であっても再現の仕方や人が変わるだけで全く違うものができ、こうした表現の仕方もあるんだという気づきもあっておもしろかったです。
先生方のおかげで演技することは楽しいなと感じたし、深く知ることができました。エアーでないものをあるように表情や体の動きで再現したりするのも楽しかったです!今回の学びをいかしてこれからの授業頑張っていきたいです。