ユネスコ委員会「実践環境ウィーク・実践環境会議」が行われました 2025年06月30日
実践女子学園中学校高等学校は、2022年11月に「ユネスコスクール」に認定されました。ユネスコスクールとはユネスコの理念を学校現場で実践するための国際的な学校ネットワークです。これから、ネットワークの一員として、生徒の「心の中に平和のとりでを築く」ことを目標に、地球規模の問題の解決に取り組んでおり、学校全体で国際デーを記念するイベントも行っています。
本校ユネスコ委員会は6月5日の世界環境デーに合わせて、6月9日から6月14日までを実践環境ウィークとし、期間中に中高合同オンライン朝礼や、ニュースレターの発行などの啓発活動を行いました。その最終日である6月14日土曜日に、「実践環境ウィーク」の最後を飾るイベントの「実践環境会議」を開催しました。
実践環境会議とは、中1から高3までの実践生全員が参加して環境問題について考えるイベントです。今年の世界環境デーのテーマは「プラスチック問題根絶」でした。そこで実践環境ウィーク中には、プラスチック問題解決のための行動として「Let’sマイボトルチャレンジ」というキャンペーンを行い、全校生徒に「ペットボトルを買わないようにしよう」と呼びかけていました。
実践環境会議当日には、中学生は各教室からZoomで参加し、高校生は全員講堂で参加しました。実践環境会議は、「プラスチックが人間に与える影響」についての発表から始まりました。その後、本校と先月に教育交流協定を結んだ韓国の「徽慶(フィギョン)学園女子中学校・女子高校」の生徒たちへ、Zoomを使ったインタビューを行いました。フィギョン女子中高は当日お休みだったのにも関わらず、約20名の生徒が集まり、韓国のペットボトルのリサイクル状況や、マイボトルの使用状況、過剰包装などの韓国の実情を日本語で伝えてくれました。
インタビュー後には、環境クイズコーナーや、事前に実施したプラスチック問題の意識調査アンケートの結果発表を行い、会議の最後に、ユネスコ委員によるディスカッションを行いました。ディスカッションでは、プラスチックは環境に悪なので根絶すべきだという意見だけでなく、プラスチック問題解決の難しさについての現実的な意見も出されました。
また、6月9日から職員室前にエコツリーが飾られました。これは、葉っぱの付箋に「これからの環境のために一人ひとりができる事」を書いて、木の絵に貼る取り組みです。実践環境ウィークが終わる頃には、たくさんの生徒の想いが詰まった葉が青々と生い茂り、みんなの行動への意識が目に見える形で広がりました。
全校生徒がプラスチック問題について「考え」、課題解決のために「行動する」1週間となりました。今後も学校生活のさまざまな場面で、プラスチック問題をはじめとした社会課題に目を向け、自分たちにできる取り組みを積極的に実践していきます。
ユネスコ委員会委員長のコメント
私は今回、ユネスコ委員会委員長として実践環境会議に参加しました。十分に準備時間がない中、委員それぞれが自分の担当を全うし、全校生徒に伝えたいことをしっかりと伝えることができたのではないかと、手応えを感じています。
しかし、伝えるだけでは意味がありません。行動に移してもらってこそ、本当の意味があります。それは決して簡単なことではなく、だからこそ、「伝える」ことにどれだけ意味を持たせられるかを私たちは真剣に考えました。
ユネスコ委員会は、環境について深く考え、行動する姿勢や、「自分たちの手で変えていこう」という力を育ててくれる場所です。これからも委員一人ひとりが自分で「できること」を考え、行動できる委員会を目指して頑張っていきたいと思います。