高2 戦争体験談をお聞きしました 2025年06月21日
2025年6月7日(金)、1限HRの時間に本校併設大学である実践女子大学に鈴木忠典様をお招きし、戦争体験のお話をしていただきました。鈴木氏は今年98歳で、第2次世界大戦を経験しています。太平洋戦争が終戦し80年を迎えた今、鈴木氏のように戦争を実際に体験された方もかなり少なくなってきています。それだけに鈴木氏の体験談は、教科書やニュースだけでしか知ることのできなかった内容を、直接、実体験を交えてお聞きすることができる、非常に貴重な時間となりました。
お話の中に「勝つか負けるか、生きるか死ぬか、やられるかやるかの戦いだった」「戦争へ行くとき、せめて母親の手を握って、しっかり握ってから別れたかった」「終戦して家に帰った時、兄は自分に抱き着き、母は声をあげて泣いた」などの心にぐっと突き刺さる内容がたくさん出てきました。現地に直接出向き、体験した方だからこそのお話しです。
そして、しきりに「戦争なんて知らないほうがいい」「戦争のない国になってほしい」「戦争は何だったのか、だれを恨んでいいのか…」「日本はだれにも干渉されない幸せな国、他に探してもこんな国はない」そう訴えていました。この言葉、次の世代を生きる私たちに深く問いかけられているように思います。
生徒たちも、大切なお話にしっかりと耳を傾け、真剣にお話を聞いていました。
これからを生きる生徒の皆さんがこの日感じた思いを大切に、生活してほしいと思います。
生徒からの感想をお届けします
・時代は違うけれど、両親に対する気持ちはいつの時代も変わらないのだと思った。今の時代の日本はとても平和で両親に毎日会えて普通に生活しているのがどれだけ幸せなことなのか改めて実感した。直接戦争体験者の方からお話を聞いたことがなかったので、鈴木さんのお話には、驚きと衝撃で胸がいっぱいになりました。みんなと学校で勉強したり、くだらない話で笑ったり喧嘩したり泣いたりできる今の日本は本当に幸せです。
・「もし今戦争が起きたとしても若い者を守り、自分が行く」という鈴木さんの言葉を聞いたときに、覚悟と責任の強さを感じました。鈴木さんをはじめ、国を守り抜き、平和な今を残してくれた方々の思いや覚悟、責任を胸に、今私たちができることを少しでもやり続けていきたいと改めて思うことができました。
・今回のお話しを胸に、戦争の悲惨さと平和の尊さを私たちが次の世代に伝え、今の平和を自分たちで守り抜いていきます。