未来デザイン「演劇ワークショップ」が行われました。 2024年09月18日
8月28日(水)、29日(木)の2日間、未来デザイン「パフォーミング・アーツ」夏休み特別講座として、『演劇ワークショップ』が行われました。このワークショップは、演劇を通して、自分を表現する力や他者と協働する力、やりとげる力といった、コミュニケーション力や非認知スキルを磨くことを目的としています。
今回は、NPO法人PAVLIC(パブリック)より、2人の講師をお招きしました。「PAVLIC」は演劇などのパフォーミング・アーツの分野で活躍するメンバーが、全国各地の学校や企業と協働し、様々な「参加体験型学習=ワークショップ」を実践している団体です。有志で集まった生徒21名はほとんどが初対面、学年層は中1から高3と幅広いものでしたが、共に積極的にワークショップに参加し、大変充実したものとなりました。
ワークショップでは、シアターゲームで自分のことを発信し、相手の発信したものを受けとる時間がたくさん設けられました。ゲームを通してコミュニケーションの楽しさ、必要さを感覚的に学ぶことができました。
そして、両日とも、グループに分かれてミニドラマの創作活動が行われました。1日目は、みんなが知っている昔話や童話をオリジナルのストーリーへと改編し、その山場を創作しました。生徒達は活動を通して、自分の考えるアイディアを共有することの面白さだけでなく、伝わらないもどかしさも感じている様子でした。
2日目は、1日目とは違うグループにわかれて、オリジナルの昔話を創作しました。
「自分達が考えたことを〝試す〟時間、くり返しやってみる時間をたくさんとってほしい」
「お客さん(見ている人)に〝伝える〟ということを、特に今日は意識して創作してみてほしい」
創作過程では、こうしたアドバイスが講師の先生よりありました。生徒達は、互いのイメージが共有できているかを確認するためには何をしたらいいか、チームとして表現したいものや伝えたいことを見ている人に届けるためにはどうすればいいかを、互いの言葉だけでなく、身体も使って懸命に考えていきました。また、互いの作品について意見を出し合ったり、先生からアドバイスをいただいたりしながら、リラックスしながらもいい集中力を保ちながらブラッシュアップしていきました。
発表では、どのチームもどの生徒も、初日の表現方法や構成が見違えるほどステップアップしており、オリジナリティにあふれたすばらしい作品となっていました。また、自分のチームの作品だけでなく、他のチームの作品に対してもリスペクトする姿勢が見られました。
2日間のワークショップをやり遂げた生徒達の表情は、達成感にあふれていました。ぜひこれからも演劇はもちろん、コミュニケーションをたくさんとって学校生活を充実させてほしいです。