生徒の活動レポート

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芸術鑑賞会が行われました。 2024年07月29日

 7月19日(金)、令和6年度の芸術鑑賞会が開催されました。今年度は歌舞伎鑑賞教室です。
 第一部は、歌舞伎ワークショップなどで全国の学校を周り伝統芸能の普及に尽力している、立花寿美造さんから歌舞伎の歴史などをお話しいただきました。その後、立花さんの指導で、邦楽囃子の体験コーナーに移りました。
 実際に舞台に上がった生徒たちは、ばちを手に持ち、大太鼓、締太鼓に向かって、「大オロシ」、「五ツ頭」などの囃子を体験。楽器だけで演奏、笛も加わり演奏、役者の動きに合わせて演奏と、徐々に難易度を上げるにつれてお囃子らしさが出てきて、会場も大盛り上がりでした。

 第二部は、世話狂言「応挙の幽霊」の上演です。この作品は、落語に材を取った世話物(町人の生活や風俗を背景に、そこに起こる事件などを人情味豊かに描いた作品)で、初めて足のない幽霊を描いた円山応挙の幽霊の掛け軸を題材としています。落語がもとになっているだけに、面白い場面がたくさんあり、生徒たちは大爆笑。幽霊が掛け軸から抜け出してくる場面では、どろどろの下座音楽とともに悲鳴が上がっていました。

 立花さんから、「役者は皆さんからの拍手や笑い声が何よりものご褒美です。どうか、たくさんの拍手や歓声をお願いしますね」とお芝居の始まる前にお話しいただきました。そのお話どおりに、終幕の出演者の紹介と、代表生徒からの花束贈呈では、満場の拍手と歓声が送られていました。

生徒の感想を紹介します

◆私は舞台上の背景や小物の規模がとてもリアルですごいと思いました。特に家の古びた感じを再現するために細かい部分まで塗装されてあったり、ちょうちんの光具合も本物みたいで全体的に魅力的だと思いました。そして演技中に音源を入れたり、照明の色を変えたりいろいろな工夫をしていてより一層華やかな劇で少し笑える場面があったりして素晴らしい劇だと思いました。

◆ 今回、歌舞伎を初めて鑑賞して歌舞伎のすごさが2つわかりました。1つ目は舞台のセットです。
あれだけ立体的かつ大きな物を舞台に出していることがすごいなと思いました。2つ目は歌舞伎の1つの劇に関わる方の人数が非常に多いことです。歌舞伎や劇団は役を演じている方たちがメインに見られますが、その裏では照明や舞台のセット、音楽などの観客からは見えないところで必死に頑張っている方たちがいることで、素晴らしい舞台は成り立っているのだと感じました。

◆とにかく本当に話の内容が分かりやすかったです。幽霊がどうなったなどが音楽と一緒に感じ取ることができました。幽霊が絵から出てきたときは映画を見てるかのように感じるくらい表現の仕方が上手かったです。また、すごく面白かったです。正直、つまらないんだろうなと見る前は少し思ってました。しかし、自分含め、周りの人みんなが鑑賞している間笑顔になっていたので歌舞伎の力はすごいなと思いました。

◆見る前は写真を見て怖い物語かなと思っていたのですがとてもコメディカルで久しぶりにたくさん笑いました。正直テレビを見るよりも楽しかったです。あんなに短い時間の間でこんなに満足感がえられるだなんて全く思っていませんでした。また楽しくはありつつも怖い、ひやひやする演出があってとても今の季節にぴったりで涼むことができました。
今回は口語で話していたのでより歌舞伎を身近に感じることができました。また学校でほかの作品も見てみたいなと思いました。とても良い経験ができました。

◆初めて鼓太鼓をたたきましたが、たたき方がゲームの太鼓とは異なり腕を伸ばしてたたくので疲れました。特徴的な楽譜でたたくタイミングが難しかったです。また、掛け声も大事であると感じました。

◆普段和太鼓を習っていますが、全くたたき方が違うことに戸惑いました。普通にたたくだけでも大変なのに、役者の動きを見ながら打つと聞いて、すごい練習量なんだろうなと思いました。

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