中2移動教室に行ってきました。 2024年06月01日
今回の移動教室は、従来のプログラムを大幅にアップデートしました。1泊目は、学校をバスで出発し、長野県飯田市で「農家民泊体験」を行いました。生徒は3~4人ごとのグループになり、地元農家さんのお宅で世話になりました。この地域では恵まれた気候や地形を生かし、様々な農業を行っています。りんごやぶどうなどの果樹栽培や野菜栽培、稲作、蒟蒻・芋類など各家庭でしかできない農作業や、夕食の仕度や掃除の手伝いなどを体験させていただきました。
農業の他にも、伝統楽器や踊りを教えていただいたり、動物と触れ合ったり、一緒にお風呂に入ったりと農家の皆さんに家族のようにあたたかく迎え入れていただき、生徒たちは農業について学ぶことはもちろん、人とのつながりやあたたかさに感動したようです。翌朝のお別れ式では、目を潤ませて抱き合い、「今度は家族と旅行で来るね!」と約束する生徒もあり、大変濃厚な時間になりました。
2日目には、本校の創立者である下田歌子の出生地である岐阜県恵那市に移動し、下田歌子と夫である下田猛雄氏の墓参を行いました。中1のころから校祖の下田や岩村地域を学習してきた生徒たちは、実際に現地を訪れることで学びを深めていました。さらに、岩邑中学校の皆さんや現地ガイドさんの案内で、岩村の町をめぐりました。岩邑中の皆さんも探究学習の中で、地域学習に取り組んでいます。「下田歌子先生」を通して様々な共通点をもつ両校の生徒たちの交流が、2日目のメインイベントです。あたたかく迎え入れていただいた岩邑中の皆さん・現地ガイドの皆さん・岩村町の皆さん、本当にありがとうございました。
(この後、5月29日(水)には、岩邑中学校3年生の生徒を本校に迎えて感謝を伝える交流イベントを行いました。)
最終日は、クラス別に南信州の伝統産業を学ぶプログラム(りんごジャム作り・五平餅作り・そばガレット作り・水引作り)を体験しました。楽しく体験しながら伝統工芸や農業を学ぶことができました。帰路につく際は「もう長野県とお別れだなんて!」「おいしい空気をいっぱい吸って帰ろう!」と、南アルプスの雄大な景色との別れを名残惜しそうにしていました。
今回の移動教室は、民宿など初めて導入されたプログラムもあり、生徒たちにとっても本当に濃密な2泊3日となりました。農作物が私たちのもとへどのようにやってくるのかを学ぶことが主題でしたが、それ以上に、地元の人々との交流やあたたかさを体感する機会となりました。今回の体験は、多感な時期の中学生の心身の成長につながるはずです。学校での学びにも、大いに生かしてくれることを期待しています。