高1 選択制修学旅行~シンガポールコース~ 2024年04月22日
今回は2024年3月に実施したシンガポールコースの活動報告と参加した生徒の声をお届けします。
3月21日から25日の5日間、高校1年生の生徒122名はシンガポールを訪れました。1965年の独立から、約60年の間に大きな発展を遂げた国でたくさんのことを学びました。
【1日目 長時間の飛行機移動とバスの車窓から見える光景】
約7時間のフライトを経て、シンガポールに到着しました。
チャンギ国際空港は、空港の中であるにもかかわらず、その内部は自然に囲まれています。ホテルへと向かうバスの車窓からは、町中の至る所で開発途中の建物を目にしました。大規模の都市開発は、国家主導の元で管理、統制されているようです。
マーライオンやマリーナベイサンズなどのシンガポールの象徴を目の当たりにし、シンガポールに到着したという実感が湧きました。
【2日目 アジアトップの大学でのレクチャー・水、歴史、都市開発のテーマ別学習】
午前中はNUS(National University of Singapore)でシンガポールの教育制度に関するレクチャーを受けました。英語でのレクチャーに戸惑いを感じながらも日本での事前学習を思い出しながら、日本の教育制度との違いや双方のメリット・デメリットについて考えました。午後は3つの見学地を訪れました。
マリーナバラージでは、海水と淡水を隔てるダムのデモンストレーションを見たのち、水不足に対してどのような対策を講じているのかに関する解説を聞きました。
国立博物館では歴史を学びました。第二次世界大戦下、日本領だった時代もあり、その頃の文献や戦火の爪痕などに触れる貴重な機会となりました。また、独立当初の様子が分かる映像やシンガポールの人々の暮らしの変化なども知ることができました。
URA都市開発ギャラリーでは、都市がどのように変化していったのかや今後の展望などが分かる展示を見ました。都市の緑化をはじめ、環境面に対する取り組みなどを視覚的に学ぶことができました。
夜はガーデンズ・バイ・ザ・ベイでライトアップショーを鑑賞しました。現地の人々に囲まれて、改めてシンガポールの熱気に包まれたように感じました。
【3日目 マレーシア プライ村訪問】
シンガポールから陸路で国境を越え、マレーシアへと向かいました。多くの生徒にとって、初めての経験です。
盛大な出迎えを受けて目的地のブライ村に到着しました。歓迎式では、マレーシアの伝統的な結婚式のスタイルを見せて頂きました。数名の生徒が村民役でそれぞれの役割を全うしました。
各家庭では、「郷に入っては郷に従え」の通り、スプーンやフォークは使わずに右手を使いカレーやその他の郷土料理を頂きました。ラマダン(イスラム教における、年に一度の約一カ月間の断食)期間であったにもかかわらず、とても美味しい手料理を振る舞ってくださいました。日本とシンガポールだけでなく、マレーシアを加えた3カ国の文化の違いや伝統に触れることができました。
【4日目 B&Sプログラム シンガポール市内視察】
最終日は班行動です。B&S(Brothers and Sisters)プログラムを通じて、現地の大学生が各班1人ずつ同行し、シンガポールの市内を回りました。観光地や、事前学習で学んだテーマを深めるため、あらかじめ日本で立てた計画に沿って行動しました。ここまでの経験を生かしてたくさんのことを感じ、学んだことでしょう。無形文化遺産にもなっている、ホーカーセンターで昼食を食べ、現地の暮らしを一部体感することができました。
チャンギ国際空港へと向かい、Jewelと呼ばれる大型のショッピングモールでシンガポール最後のひと時を過ごしました。
3泊5日という短い期間の中で、とても濃厚な時間を過ごしました。
短期間で発展を遂げてきたシンガポールの熱気を肌で感じ、異文化理解の学びなどが生徒たちの今後の進路選択や興味関心へとつながり、その後の人生の糧となることを大いに期待しています。
生徒の声
■シンガポール国立大学の学生との市内視察では、今まで習った英語を使って話すことと、大学生の話している英語を聞き取ることを頑張りました。大学生も英語で自分のことを教えてくださり、少し日本語が話せる人だったので日本語でも楽しむことができました。
■マレーシアへのデイステイは、行ってみたらとても楽しくて帰りたくなくなっていました。村の家族や一緒に過ごした人達との思い出は私の宝物になりました。
■手でカレーを食べる経験は、やってみると意外と平気でした。
■たずねたお家の子どもと遊べたのがよかったです。英語やマレー語を使わなくても、遊んでいるときは言語の壁を越えて楽しめました。
■マレーシア・プライ村はシンガポールとも日本とも違う民族文化。家の造りや遊びや衣装に食事。言語の壁があっても、遊びや食を通じて楽しめることを知ることができました。