生徒の活動レポート

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「実践ジェンダーシンポジウム」を開きました。 2023年10月12日

 UNESCOが定めた10月11日の「国際ガールズデー」関連のイベントの1つとして、中学3年から高校2年生の7名の生徒が主体となり、ジェンダー学をご専門とされる実践女子大学人間社会学部人間社会学科の山根純佳教授をお招きし、シンポジウムを開催しました。

 今回のシンポジウムに先立ち夏休みを利用して行われた3日間の特別探究プログラム「JJスコレー」では、山根教授の講義を受講し、学年を越えてジェンダーに関して自身の考えを深めました。そして今回のシンポジウムは、この特別探究プログラムで深めたことを、参加できなかった生徒達にも広めていくための第一歩として開催されました。

夏休み特別プログラム JJスコレー#4についての記事はこちら。

 シンポジウムのテーマは「知識ゼロの同級生にジェンダー問題をわかりやすく伝える」です。
そのテーマに関連する以下の4つの発表を行いました。

◾️ジェンダーバイアス
◾️LGBTQ社会理解のために
◾️自分らしさを大切に
◾️女の子らしさの偏見

生徒達の発表の中には、ジェンダーをめぐる無意識の偏見や差別を繰り返されないために、「広く伝えていきたい」「無意識の差別や偏見に左右されず、自分らしく生きていきたい」などの力強いメッセージがありました。

 生徒発表後のディスカッションでは山根先生より、単に他者理解や相互理解を深め、問題を発信していくだけではなく、その問題を皆が住む社会と地続きで繋がっているものと捉えること。加えて自身が被害者や加害者にもなり得るということを理解し、「自分たちの問題」としてこの考え方を広めていくことが大切であるというメッセージを頂きました。
 お言葉を聞いた生徒たちも、「まず周りに知ってもらう」ことがゴールではない、ということを感じ取っているようでした。

 10月11日の「国際ガールズデー」当日は、中高全クラス一斉配信を行います。
次世代を担っていく「女の子」達が生きやすい社会であるため、自分らしくいられる社会であるために、今回発表してくれた生徒達を中心に今後も広くジェンダーに関する問題が広まっていくことを期待します。

生徒の感想
「実践ジェンダーシンポジウム」を初めて開催して、変化したこと・気付いたこと・学んだこと・印象的だったことなど、感想を聞かせてください。

 もっとジェンダーについての話を広げていくべきだと思いました。「知らないから」という理由で人を差別するのはおかしいことです。これからの世界が少しでもジェンダーについて理解してくれる人が増えたら良いなと思いました。
 1番印象に残っているのは私たちの「当たり前」が本当は差別や偏見に繋がっていることです。よく考えて見ると確かに女の子だから、男の子だからという理由で分けるのは違うなと思いました。

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