「予防医学のための食育講座」を行いました。 2023年08月20日
8月5日(土)に本校で家庭科の夏期講座として、食育講座を開講しました。この講座は、外部講師を招聘して「予防医学のための食育講座」と題して行われました。
まず、慶應義塾大学医学部教授の井上浩義先生による、「日本人の食物繊維摂取とアンチエイジング」に関する講義が行われました。食料自給率や食品ロスといった食に関する一般的知識について、そして、アンチエイジングと食物繊維についてお話いただきました。生徒たちは、生活習慣や食生活で、老化の進行や大腸がんによる死亡率が変わることを学びました。また、お話を聞くだけでなく、指名されて自分の考えを答えたり、発言したりする時間もあるため、生徒たちも集中力を保ちながらしっかりと考えることができました。
講座の後半は、パティシエの大山栄蔵シェフによる、ショートケーキ作りの実演です。大山シェフは著名な方で、2016年には「現代の名工」にも選ばれており、現在は後進の育成にも力を入れられています。シェフの説明はケーキの作り方はもちろん、食材や健康への気遣い、調理器具を消毒するなどの衛生面についてなど、多岐にわたりました。また、生徒たちからのケーキ作りだけでなく、お菓子作り全般の質問についても、丁寧にお答えいただきました。
最後に、ケーキの試食会が行われました。ケーキを食べながら、大山シェフから、職種に関係なく、「笑顔とあいさつ」や「言語」の重要さ、そして、「ホンモノ」に触れる大切さについてお聞きすることができました。
今回の講座で協力してくださった株式会社ニップン様から、食物繊維が豊富に含まれた全粒粉パンのお土産をいただきました。参加した29名の生徒の中には管理栄養士や医師薬学系に興味のある生徒もいましたが、たいへん有意義な講義となり、講義後も熱心に質問している様子が見られました。