生徒の活動レポート

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中3学年を対象にGlobal Villageが開催されました。 2023年01月10日

 12月21日(水)から23日(金)の3日間、中学3年生が異文化交流会(Global Village)にチャレンジしました。このプログラムでは、海外からの留学生50名以上を本校に招き、5~6人のグループになった中学3年生と留学生(グローバルリーダー)がチームになって3日間過ごします。留学生たちは世界各国から集まっており、アンゴラやサモア、グアテマラなど、生徒たちにとってあまり馴染みのない国の留学生とも触れ合う機会となりました。もちろんコミュニケーションツールは「英語」です。

 1日目、講堂で行われたオープニングセレモニーでは、3日間のルールを確認しました。
 Don’t be shy! (恥ずかしがらないで!)
 Speak in English!(英語で積極的にしゃべろう!)
 Mistakes are OK!(間違いを恐れず挑戦しよう!)
 Leave no one behind!(仲間同士協力しよう!)

 そうはいっても、いきなり英語での会話は難しいもの。そこで、講堂では留学生たちの出身国当てクイズやゲームが行われることで、生徒たちの緊張も少しずつほぐれていきました。その後、教室に移動して留学生とじっくりとコミュニケーションを取ることで、お互いを知ることができました。1日目の最後は「Group Flag Making.(誰もが平等にいきいきと暮らせる世界。)」をイメージして、グループで国旗を作成しました。

 2日目は、このプログラムのメインであるフィールドワークを行いました。生徒たちは「異文化」を探すべく、留学生と一緒に街へ飛び出しました。
 舞台は、グローバル・異文化・多様性の最先端である「SHIBUYA」です。街中の異文化を探したり、留学生の母国と比較したりと、とても濃密な時間を過ごしました。「外国人が多い渋谷ならではの面白いピクトグラム」や「外国人向けのジャパニーズカルチャーコンテンツ」に注目するグループもあれば、「人が多すぎるのも問題では?」など、問題を見つけるグループもありました。

 そして、街中で見つけて様々な「異文化」を発表する最終日。短い時間ではありましたが、自分たちの発見やアイデアをスライドにまとめ、英語で発表しました。
「ハチ公は待ち合わせで有名だけどとても混んでいます。留学生の国では待ち合わせスポットがたくさんあるようです。第2のハチ公が必要ではないか?」と、ユニークな視点でプレゼンしたグループもありました。各クラスの代表グループは講堂でも堂々とプレゼンを行い、3日間のプログラムを終えました。
 エンディングセレモニーの頃には、留学生とも積極的にコミュニケーションをとれるようになっていました。1日目の緊張や不安げな表情が嘘のように、写真を撮りあったり、3日間の成長を讃えあったりしていました。留学生が帰るまで手を振りながら、お互いに別れを惜しむ姿が非常に印象的でした。

 生徒たちはこの3日間、「伝えたいのに伝えられない」といったもどかしさを初めて体験したことと思います。そして、難しい言葉を使わなくても積極的にコミュニケーションを取れば気持ちが伝わること、自分の考えや常識の外の世界を知ること、それらが実践できればさらに自分の世界が広がることも学んでいったようです。留学生たちとのかかわりを通してグローバル社会における「姿勢」を身につけた生徒たちが、この体験をこれからの学習やキャリアに活かしてくれることを期待しています。

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