高校3年生が『檸檬』草稿を見学しました。 2022年10月14日
9月27日(火)から30日(金)にかけて、実践女子大学国文学科と中高国語科の連携により、大学が所蔵している梶井基次郎の『檸檬』の草稿が大学渋谷キャンパスの図書館で展示され、高校3年生が現代文の授業で見学をしました。この見学会は、生徒たちが現代文の授業で『檸檬』を読む時期にあわせ、今回で4回目となる高大連携の取り組みです。
98年前に書かれたこの草稿は長らく所在不明となっていましたが、実践女子大学が2011年に古書店から購入しました。近代文学の名作『檸檬』誕生の経緯を物語る第一級の資料です。生徒たちは作品の内容を振り返るとともに、創作過程に残された作家の痕跡をたどっていました。
また、大学1階の香雪記念資料館では、佐藤春夫展が実施されていました。そちらには、芥川賞を逃し続けていることを嘆いた太宰治の手紙や、芥川龍之介や谷崎潤一郎の資料も展示されており、こちらも生徒たちは熱心に見学していました。