生徒の活動レポート

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教育実習が行われました。 2022年09月28日

 8月31日(水)から9月17日(土)までの約3週間、教育実習が行われました。
 本校の卒業生でもある実習生たちは、生徒たちと積極的にコミュニケーションをとりながら教員としての学びに励んでいました。また、生徒たちは実習生と関わりながら、自分の将来について考える機会となったようです。
 この経験を糧に、生徒たちとの出会いを大切にしながら、学びを共有していく教員になってもらいたいと思います。
 教育実習を終えた実習生からメッセージが届きましたので、ご紹介します。

教育実習を振り返って

 8月31日から9月17日までの約3週間、卒業生でもある6名の実習生で教育実習をさせていただきました。実習生を代表してご挨拶させていただきます。

 私が教職を目指すきっかけとなったのは小学校の時の担任の先生です。どんなに些細なことでも頑張っていると必ず褒めてくれる先生に憧れを抱き、私もこのように生徒一人一人に真剣に向き合うことのできる教師になりたいと思うようになりました。私は現在大学で地域社会学を学んでおり、その中で自宅や仕事場以外の第3の居場所づくりに向けて研究を行っております。私がこの「居場所」といテーマに辿り着いたきっかけとなったことが、実は実践女子学園で過ごした6年間にあります。

 入学したての頃の私は何事にも消極的であったため、自分の居場所を見つけられずにいました。しかし合唱コンクールや運動会といった実践女子学園の様々な行事で仲間ともに切磋琢磨する中で、「明確な役割がなくとも誰かのために頑張る」こと、「認め合える仲間がいることで居場所は生まれる」ということが分かりました。

 実践女子学園で過ごした6年間は私にとって、仲間と団結して一つのことに取り組むことの達成感を知った、宝物のような時間です。そのような居場所を多くの人に提供したいとの思いから、現在は研究に励んでおります。
 
 母校での教育実習は緊張しましたが、人の温かさを感じる場面も多かったです。約3週間という短い期間の中で、生徒との関係を構築することは大変でしたが、先生からの「明確な線引きをして生徒と接するように」とのご指導に基づき、教師と生徒、そして実習生それぞれの立場を考え、自分なりの接し方を模索しました。実際に授業が始まり教壇に立たせていただくと、頭が真っ白になり言葉が出てこない瞬間もありました。しかし、生徒の皆さんの真剣な眼差しや積極的に発言する姿勢に何度も勇気づけられ、乗り越えることができました。「また先生の授業を受けたい。」「先生のおかげでクラスが明るくなりました。」実習の最終日に生徒の皆さんからこの言葉をもらった瞬間の感動は、この先一生忘れることはありません。
 
 教師としての厳しさを感じる一方で、生徒との何気ない会話やふとした瞬間に出る笑顔から喜びを感じることができ、充実した日々となりました。実習が終わり、今は少し寂しい気持ちさえあります。このような気持ちになることができたのも、お忙しい中夜遅くまで指導してくださった先生方をはじめ、多くの方々の支えがあったからです。改めて実習生を代表して御礼申し上げます。
 ここで学んだことを無駄にせず、何事にも積極性をもって前向きに取り組んでまいります。

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