高3が修学旅行で九州に行きました! 2022年05月24日
5月9日(月)から11日(水)までの2泊3日、高3が修学旅行で九州に行きました。
現在の3年生は、2年前の春に新型コロナウイルスの第1派と重なってしまい、さまざまな行事の実施がかないませんでした。今回の修学旅行も縮小した形ではありましたが、生徒たちは大変楽しみにしていました。
2泊3日の旅の様子をご紹介します。
8:00前に羽田空港に集合し、福岡空港へ向かいました。到着後は昼食をはさみ、約2時間のバス移動を経て、長崎に着きました。
長崎では、原爆を体験された方による被曝体験講話を聴きました。体験者の方達のお話を、生徒たちは時折メモをとりながら真剣に聴いていました。
講話を聴いた後は、場所を平和公園に移して、平和を祈願して献花と黙とうを捧げました。そして、バスガイドの方からの案内により、クラスごとにフィールドワークを行って、今なお残る戦争の爪痕や世界の人々の平和への願いを学習しました。
生徒たちの感想をご紹介します。
・実際に経験した方からの言葉は重みが違った。今後戦争を経験した人がいなくなった時に、この話を聞いたことがない人が増えると戦争がまた起こる可能性があるのでは、と思った。
・悲惨な体験をして私なら思い出したくもないと思うのに、それを海外の方にも自分の口から伝えたいということで60歳を過ぎて英語を学んで、海外で話されている被爆者の方を尊敬します。
・戦争について詳しく知らないということが怖いことなのだと気づきました。(中略)今のロシアとウクライナの戦争も、色々な視点から何が事実なのか知っていく必要があると思いました。
2日目は、午前8時にホテルを出発し、長崎原爆資料館へ行きました。前日の被曝体験講話のお話を思い返しながら、生徒たちは熱心に見学していました。
その後は自主研修として班ごとに分かれて、平和公園周辺の浦上地区を散策しました。一本鳥居、長崎市永井隆記念館(如己堂)、浦上天主堂、山里小学校などを訪れましたが、山里小学校では今も小学生が通っている学校の校内の防空壕跡や資料館を見学することができたため、生徒たちにとって貴重な経験となりました。
浦上地区は11時過ぎに離れ、その後は大浦地区へと移り、出島や眼鏡橋、オランダ坂、中華街、大浦天主堂、グラバー園などをまわりました。移動は主に路面電車を使用しましたが、レトロな路面電車になかなか乗り慣れない生徒もおり、楽しそうな様子がうかがえました。
自主研修を行なった生徒たちからは、「日本史の授業でちょうど幕末を学習しているので、グラバー園などがとても印象に残った。」「言葉や文字がなくても、実際の現地で見学するだけでも多くのものが伝わってきて、考えさせられた。」などの感想が聞かれました。長崎は戦国時代以降、外国に開かれている町ということで、日本史の授業で学んだ内容や歴史を実際に体感できる機会になったようです。
最終日は雨の朝から始まりました。この日の午前中は、生徒たちが希望したコースに分かれて、バスに乗ってそれぞれの目的地に向かいます。
1つ目のコースは、佐賀県吉野ケ里遺跡を訪れました。途中までバスガイドの方からの説明を受け、その後、自由見学時間になりました。生徒たちは思いおもいに櫓に上ったり、遺構を見たりしていました。特に日本史を勉強した生徒たちは、甕棺墓やネズミ返しなどが印象に残ったようです。
2つ目のコースは、大宰府政庁跡か九州国立博物館を見学ののち、太宰府天満宮を参拝します。大宰府政庁跡では、奈良・平安時代の九州地方の中心地としての建築遺構群などを見学しました。また、九州国立博物館では、縄文時代の遺物から近代にいたるまでの様々なものが展示されており、生徒たちは熱心に見学していました。太宰府天満宮では、生徒たちは受験や進路のことをお祈りしていました。
旅の終わりには、生徒から次のような感想も聞かれました。
「この2泊3日で、すごくクラスの絆が深まり、とても嬉しいです。次の行事は球技大会なので、クラスのみんなで団結して総合優勝します。」
今回の修学旅行で、生徒たちは本当に良い思い出をつくることができたようです。受験に向けて勉強に励むのはもちろんですが、残りの高校生活も楽しんでもらえたらと思います。