「未来デザイン」の授業を紹介します! 2021年01月16日
中学2年生と3年生では「未来デザイン」という総合的な学習の授業が新たに展開されています。教科の授業では先生から「正解を教わる」ことが多いと思いますが、未来デザインでは「正解のない問題を自分の力で、みんなと、考える」授業になっています。
今年度は「新型コロナウイルス」をはじめ、さまざまなテーマについて取り組んでいますが、その中のひとつ『パキスタンの少女』というテーマについてご紹介します!
生徒たちに課せられたのは、「パキスタンに生活する同世代の友人について、彼女を取り巻く環境を調べ、その暮らしを想像し、彼女を紹介するポスターを作る」というものでした。生徒たちは、①彼女の家族 ②彼女の日常生活 ③彼女のプロフィール ④私たちの出会い ⑤彼女の性格 ⑥彼女の将来の夢、といった項目をポスターに書き入れていきました。もちろん、①~⑥の項目は実際の存在することはない人物について書かれています。そのためポスターを書き上げるためには、パキスタンという国、その国の経済環境、宗教、生徒と同世代の少女が置かれている学習環境などの文化背景を細かく調べる必要がありました。
さらに、それらの文化背景の中で生活する1個人としての「リアルな彼女」をゼロの状態から想像しなければなりませんでした。「彼女と私は、留学先の美味しいカフェで出会った」など、いかにもありそうな、ユーモアのある設定を楽しそうに想像して書き込んでいました。ポスターですので、色使いやタイトルの見せ方も工夫して完成させていました。
「日本ではない、ほかの国の文化や環境は〇〇である!」と習うことも必要ですが、今回のように自分で調べたうえで、そこからさらに想像力を働かせるということも、より考えが深まるのではないかと思います。
ポスターに書かれている事柄に正解はありません。「正解のない問題」の答えを探す「学び」を通じて、これからの世界で生きていく力を身につけて欲しいと願っています。