芸術鑑賞会が行われました 2019年07月21日
7月19日(金)に芸術鑑賞会が行われました。芸術鑑賞会では、ミュージカルや雅楽、クラシック音楽、jazz、能楽など毎年異なったジャンルを鑑賞することになっています。生徒たちは1年に一度のこの機会を、今年はどのようなジャンルのものを見られるのかとても楽しみにしています。今年度は、「渋谷実践亭寄席」と称して、校内で落語を鑑賞しました。
本格的な落語を聞く前に、落語に欠かせない出囃子や落語の仕草を教えていただきました。代表生徒たちが落語家の方の教えを受けながら、お三味線の音色に合わせて太鼓をたたき、実際に落語家の方たちが使っている出囃子を演奏しました。難しいリズムもありながら、何とかたたき終えると、見ていた生徒からも大きな拍手があがりました。さらに、落語の中で見られる「刀を構える仕草」、「本を読む仕草」、「おそばを食べる様子」などの落語の仕草にもチャレンジしました。落語家の方が見本を見せてくださいましたが、見えないはずの刀や本が見えるようでした。特におそばを食べる様子は、おそばの湯気までも見えてきそうな動作に生徒たちの「えー」「すごーい」とたくさんの声があがりました。
開演すると、小噺や太神楽が続き、生徒たちは引き込まれるようにお話を聞き、笑い、驚き、あっという間の時間でした。落語を聞くのは初めてだという生徒も多いなかで、「こんなに面白いものだったのですね」、高校生からは「大学生になったら演芸場に行ってもっと聞いてみたい」という声も聞こえてきました。今回は女性の落語家・曲芸師の方にもいらしていただき、伝統芸能の世界に女性が増えてきているという現状もお聞きすることができました。そのような社会の変化についてのお話も生徒たちの驚きの一つでした。
「感性表現教育」は実践女子学園での学びの柱の一つです。今回の芸術鑑賞会は、本物に出会い、豊かな感性を磨く機会になりました。