中3プロジェクト学習「考える授業×協働×渋谷」報告その2 2018年04月02日
前回に引き続き、キャリア教育の一環として本校で行っている中3プロジェクト学習 「考える授業×協働×渋谷」の活動報告をします。
このプロジェクトは、中学3年生が、昨年10月より総合的学習の時間(50分×全11回)で、渋谷を舞台に外国人の目線で探究活動を実施し、協働的思考(他者との共通点や違いを理解し、社会に参画する力)を深めていくものです。
3月12日(月)渋谷区役所区長室にて長谷部健区長の前で、学校代表グループとして選ばれた5名が「あなたは渋谷区長です。2020年、国際都市「渋谷」を訪れる外国人に、「Wow!」を届けよう!」というテーマで発表を行いました。タイトルは「Discover Japan in 渋谷」。「ハチ公前にガチャガチャを置き、渋谷の魅力を3時間で体験できるツアーを選んでもらう」という企画を発表しました。分析の足りないところや設定の甘さがありましたが、発想や表現力を評価していただきました。
今回のプロジェクト学習を通して、正解の無いテーマについて、課題が何か分析し、多様な人々の立場を理解した上で、チームとして協働して取り組む難しさと楽しさを同時に体験しました。半年間で得た気付きを活かして、この先の社会・世界で活躍して欲しいと願っています。
ここで渋谷区長の前で実際に発表を行った中3生徒からの声をご紹介します。
<渋谷区長に発表をお聞きいただいて>
・長谷部区長の前で発表することができ、大変緊張しましたが、とても貴重な経験ができました。ガチャガチャという着眼点だけでなく、女子中学生ならではの視点であともう少し工夫できればよかったです。
・学年講堂発表から具体的・より現実的なプランになるように考え直して臨みましたが、もっと外国人の立場になって考えなければいけないとわかりました。渋谷の魅力を探すために、実際に街に出て歩くことが大切だと再確認しました。
・長谷部区長にインタビューのお時間をとっていただき、長谷部区長が目指す区政の方針やさまざまな渋谷区の取り組みを直接教えていただきました。LGBTの方への偏見をなくすために、相手のことを理解し、受け入れることで、みんな同じように暮らせる社会を作っていかなくてはならないと思いました。自分たちでできることがないか考え、行動していけるようになりたいです。
<中3総合学習プロジェクトで得たこと>
・「教わる授業」にはない「考える授業」の楽しさと難しさを体感しました。新しいことが詰まった内容で、授業が進めば進むほど大変だったけど熱中できました。
・意見や考え方が一人一人違うことを新鮮に感じました。積極的に関わる姿勢、異質なものを受け入れる気持ちが大切だとわかりました。
・今回は渋谷が舞台でしたが、地域・社会に興味を持ち、以前より世界のニュースを意識するようになりました。2020年の先の未来がどうなるか、考えていきたいです。
・1つのことに対し、意見を出し合って考えプレゼンテーションをする楽しさ、また大切さを学びました。新しい大学入試に向け、これからも話の展開の仕方やプレゼンのスキルを上げていきたいと思います。
・この授業で、「学ぶことって楽しい」と生まれて初めて思えました。