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2025年度卒業に寄せて(校長、理事長祝辞) 2026年03月03日

卒業に寄せて

皆さんが、六年間、親しんできた校内の植栽も着実に春の装いを整えつつあります。
桜の花芽もふっくらとしてきて、間もなく開花の時期を迎えます。フキノトウも芽を出し、沈丁花が香っています。
春の息吹が豊かに感じられますこの良き日に、ご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、令和七年度、実践女子学園高等学校の卒業式を、かくも盛大に挙行できます事は、本校教職員が等しく喜びとするところでございます。
ただいま二一八名の皆さんに、卒業証書授与いたしました。
本日、晴れて卒業を迎えられた皆さんに、心からお祝いを申し上げます。ご卒業おめでとうございます。
また、入学以来、お嬢様の成長を全力で支えられ、見守られてこられた保護者の皆様におかれましては、本日のお喜びは一入のものがおありかと存じます。
改めまして、教職員を代表して、衷心よりお祝いを申し上げます。おめでとうございます。
さて、全ての卒業生の皆さん、まず初めに、これまで長い年月、皆さんの成長を願い、六年間、本校に通う環境を整えられ、全力で支えてくださった保護者の皆様を始め、皆さんを支えてくださった多くの方々に、この機会に改めて感謝の気持ちを伝えていただきたいと思います。
皆さんは入学以来の六年間、「堅実にして質素、しかも品格ある女性の育成を目指し、これがため、生徒は良識を養い、実践を尊び、責任を重んずる」という教育方針の下、この言葉にふさわしく、心身ともに健やかに成長されました。
そのことを何よりも嬉しく思います。皆さんは私たちの自慢の生徒です。
本校は女子教育の先駆者、下田歌子先生が「女性が社会を変える、世界を変える」という高い志を持って明治三十二年に創立されました。
校祖は、女性の社会的地位がほとんど問題とされなかった時代において、いち早く女性の地位向上を目指し、その基礎が女子教育にあることを確信していました。
その高い志とゆるぎない信念により、本校は発展を続け、女性には教育は必要ないとまでいわれた時代を変えたのです。
私たちは校祖の高い志を受け継ぐ者でありますが、皆さんにもまた、この高い志が受け継がれていくことを切に願っています。
あなたたちが、社会をより良く変え、世界を変えるのです。
その気概を持って生涯にわたって学び続け、学んだことを実践し、社会に貢献しなさいという教えです。
ここに本校のすべての教育プログラムの源泉があり、校名の「実践」の由来もあります。
今皆さんの胸の内にはどのような思いが去来しているでしょうか。
皆さんの六年間はどのようなものだったのでしょうか。
皆さんが入学した二〇二〇年度は、二月下旬に、政府から全国の学校に一斉休校が要請されていたことから、四月に入学式が出来ず、その後も複数回の分散登校を余儀なくされた学年です。
皆さんの安全を第一に考えて、学校生活に多くの制限を加えると言う苦渋の決断を何度もしなければなりませんでした。
申し訳なく思っていました。
その影響は二〇二二年度にも及びましたので、皆さんの中学時代は、ほぼコロナ禍の中にありました。
そのような不自由な学校生活の中でも、気持ちを直ぐに切り替えて、前を向き、精一杯、様々な物事に取り組んでくれました。
皆さんは、コロナに負けていませんでした。その姿に私たち教員がどれぐらい勇気づけられたことか。
皆さんの、中学卒業式の総代謝辞にもありましたが、「あたりまえだと思っていた日常が実はあたりまえではなかった」ことを痛感した学年だからでしょう。
コロナ禍から解き放たれた高校入学以降、失われた学校生活を取り戻すかのように、活発で充実した活動を続けてくれました。
これまでにない成果を沢山挙げてくれたことに心から敬意を表したいと思います。
皆さんは、本学園を巣立ちますが、どんな環境下でも、しなやかに、そして力強く乗り越えてくれると信じています。
皆さんにとっての実践女子学園が、生涯の先生、生涯の友に巡り会えた、かけがえのない学校であり、いつでも帰ってきたい母校として、皆さんの心に深く刻まれることを願ってやみません。
卒業後も本校を度々尋ねてきてください。その時は「お帰りなさい」とお迎えします。
ですから今日は、最後に「行ってらっしゃい」と言う言葉で送り出します。
保護者の皆様に申し上げます。現在、まさに先の見通せない時代であり、規範も緩みがちな風潮にあります。
その中で、お嬢様には、教職員一同、本校の女子教育の伝統を踏まえつつ、変えなくてはならないもの、または変えてはならない大切なものをしっかりと手渡してきたつもりです。
至らぬこともあったかと存じますが、このように立派に成長されたお嬢様に免じてお許しいただきたく存じます。
本校の教育方針に関しまして、これまで賜りました皆様のご理解とご協力に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
皆さんを、朝、校門でお迎えする生活が五年になりました。皆さんが中学二年に進級した時に校長として着任して来てからです。
新型コロナ禍の最中でもあり、また、これまで中高をお預かりした経験はなかったので、皆さんが受け止めてくれるのかどうか、大きな不安の中で校長職の生活が始まりました。
でも、その不安を慰めてくれるように、皆さんは笑顔で元気よく挨拶をしてくれましたし、遠くから手を振ってくれたり、話しかけてくれたり、質問や相談にも来てもくれました。
暖かく迎えてくれたのです。何とかやって行けるかもと思えるようになって、今に至っています。
それは、皆さんのお陰です。ありがとう。感謝の気持ちを皆さんにお伝えしたかったのです。皆さんの笑顔を忘れることはなでしょう。
それでは、万感の思いを込めて、卒業者の皆さんと、ご臨席を賜りました保護者の皆様のご多幸と、ご発展をお祈りして、式辞といたします。
卒業生の皆さん、いってらっしゃい。

2026年3月 3日
実践女子学園中学校
校長 湯浅茂雄

卒業に寄せて

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
春の訪れとともに、この晴れの日を迎えることができ、大変うれしく思います。心よりお祝い申し上げます。

 皆さんは6年前に、期待と不安の入り混じった気持ちをもって本校に入学されました。入学後は、3つの学びの柱である、探究教育、感性表現教育、グローバル教育を通じ、多種多様な経験を積み、多くのことを身につけたことと思います。

 皆さんが中学校に入学された年は、新型コロナウイルス感染症の影響により行動が大きく制限され、不安を抱えながら学校生活が始まったのではないかと思います。その後、時間はかかりましたが、行動制限も徐々に解消され、高校生になる頃には、ようやく日常の学校生活を取り戻すことができました。シンガポール、ニュージーランド、沖縄の選択制修学旅行への参加をはじめ、運動会やときわ祭など、多くの思い出深い経験をされたことでしょう。

 この間、皆さんは多くの経験を積むとともに、多くの友人との絆を深めることもできたと思います。これからは、自分の得意な分野を見つけ、それぞれが希望を胸に、さまざまな進路を歩まれることと思います。しかし、新しい環境の中では、迷いや困難に直面することもあります。その時は、本校での学びや友人との絆を思い出し、力強く乗り越えていってください。本校で培ったものは、皆さんの大切な財産です。卒業生であることを誇りに、自信を持って進んでいってください。

 私たち教職員は、卒業後も皆さんのことを応援しています。困ったことや相談したいことがあれば、いつでも頼ってきてください。

 保護者の皆様、お子様のご卒業の日を迎えられましたこと、お祝い申し上げます。
お子様の成長と努力に感慨深い思いを抱かれているのではないでしょうか。皆様が、お子様の成長を見守り、支えてこられたことに心から感謝をいたします。
これからも、お子様の良き相談相手として、強力なサポーターとして、見守っていただければと思います。

 最後に、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。ご卒業、誠におめでとうございます。

2026年3月 3日
学校法人 実践女子学園
理事長 木島葉子

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