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校長からのメッセージ ~ 学校が始まる日を待っているたくさんの人たちに~ 2020年05月05日

実践女子学園中学校高等学校
生徒ならびに保護者の皆様

実践女子学園中学校高等学校
校長 石野郁也



校長からのメッセージ
~ 学校が始まる日を待っているたくさんの人たちに ~

 新型コロナウイルスの影響が拡大し、終息の見通しが立たない今、昨日政府から緊急事態宣言をさらに延長する方針が発表されました。昨日学園内で開催した「新型コロナウイルス対策本部会議」においても、5月31日まで学校閉鎖期間を延長することといたしました。さらに休校が長引くこととなりますが、この状況下、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 学校が始まる日がいつであるか、始まったらどのような学校生活になるのか、夏休みはどうなるのか、クラブ活動はできるのだろうか、先が見えないためにこれからの不安や悩みはあれこれ膨らむばかりで、予定がいつ現実のものになるのか、はっきりとは見えてきていません。

 まだ入学の日を迎えていない中学1年の皆さん、同様に高校1年の皆さんにとっては、本当に自分は中学生になれたのか、自分は高校に上がれたのか、そんな中途半端な状態の不安感に駆られている人も多いかもしれません。

 大丈夫です、安心してください。これを見ている皆さんは、実践女子学園中高の生徒です。すでに自宅で何度も制服を着て、自分の姿を鏡に映した中1の人も多いのではないでしょうか。あるいは実践女子の体育着を着てジョギングに出かけた人もいるかもしれません。こんな状況ですから、自分が「実践女子の生徒である」という証拠を何かで確認したい、鏡に自分の制服を着た姿がはっきり見えるように、今の自分の存在がわかるものを求めているのではないでしょうか。

 私たち教員も、学校に皆さんは通ってきてはいませんが、教室にいること、校庭にいること、体育館にいること、図書館にいることを想像して、新たな授業課題を作成しています。すぐ目の前に皆さんがいることを思いながら、こんな授業になれば受けている生徒もきっと興味がわくだろう、これは大事だからこんな画像にしてみようということを練りながら課題を作成しています。そんな作業を重ねながら早く皆さんが登校できる日を待っています。

 小林一茶に、「雪とけて むらいつぱいの 子どもかな」という有名な句があります。季語は「雪解け」で春です。コロナウイルスが終息する日は、まさに雪解けの日であり、その日が本当の日本の春なのかもしれません。その春はまだ遠き春なのでしょうか、それともまもなく訪れようとしているのでしょうか。今誰もいない教室や校庭を見ていると、皆さんがいっぱい集って笑い合っている様子が自然と脳裏に浮かんできます。

 学校は間違いなく再開されます。その日を待って心の準備をしていてください。

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