本校の教育方針について 2025年01月27日
万葉源氏小植物園 ミツマタの花
中学生の皆さん、おはようございます。
本題に入る前に、スライドの写真についてお話します。写真は、先週の土曜日に私が撮ったものですが、西門プロムナードにある万葉源氏小植物園で育てているミツマタの花です。ミツマタは和紙の原料になる植物として知られていますが、春先にこのような白または黄色の花を咲かせます。下を向いて咲き、甘い香りがします。この寒い時期、花が少ない環境の中で、ミツマタの花は 派手ではありませんが、かなり目立ちます。登下校の時に探してみてください。
それでは本題に入ります。本日のお話は「本校の教育方針」についてです。毎年、年初に、同じ趣旨のお話をしていますが、大切な内容ですので、新しい内容ではありませんがお話をさせてください。このスライドは『生徒手帳』の冒頭にあります「本校教育方針」です。字配りや句読点の打ち方も、同じように写したものです。
堅実にして質素、しかも品格ある女性の育成をもって教育方針とする。
これがため、生徒は
良識を養い、実践を尚(とうと)び、責任を重んずることを日常の心がけとする。
「尚び」は「とうとび」または「たっとび」と読みます。今は「とうとび」と読んでおきます。「大切なものとする、大事なものとする」という意味です。この「本校教育方針」に記された言葉を、新しい年の初めに、改めて強く意識して欲しいのです。本年の始業日10日の私の話の中でも「1年の計は元旦にあり」という言葉が出しましたが、年のはじめの覚悟や過ごし方が、その一年のありかたを左右するからです。
以下に、本校の教育方針の内容や言葉について、私の言葉を添えて、具体的に説明してみたいと思います。
「堅実にして質素」とは、人がやっているからとか、言っているからといって、簡単に左右されたりせずに、また、世の中の風潮にすぐに染まったり、必要以上に派手になったりせずに、自分が出来ること、信じていることを着実に積み重ねていく様子です。それが「堅実にして質素」の意味だと考えてください。
また、「品格ある」様子とは、自分が出来ることや、信じていることを着実につみ重ねていくことで、自然ににじみ出て、人に伝わっていく、上品な落ち着いた人柄のことです。
そのような人になるためには、「良識を養う」こと、これは教科を真剣に学ぶことはもちろんですが、委員会活動や部活動などに精一杯取り組んで、チームワークの大切さを知り、礼節を身につけていく経験も「良識」を養うことになります。また、学んだこと、身につけたことは「実践」してこそ意味があり、社会に貢献することが出来ます。そして「実践」することには必ず「責任」が伴うことを忘れてはなりません。これらのことを心がけて生活することは、皆さんを豊かにし、自然と誰からも一目を置かれる人になることでしょう。皆さんには、是非、そうなって欲しいのです。
私の説明を参考にして、もう一度、生徒手帳の「本校教育方針」を読み返し、自分に即して理解して、これからの学校生活に活かしてください。皆さんに大いに期待しています。
皆さんにとって、健康で、充実した一年となりますように祈っています。お話は以上です。