校長室の窓から「今年最後の登校日を迎えて」 2021年12月21日
(中学校・高等学校 講話をお届けします)
全校の皆さん、おはようございます。
明日から冬休み期間に入ります。有意義に過ごして、充実した時間にしてください。
まずは、学業についての振り返りをしっかりやりましょう。理解が十分でなかったと思えることや、苦手意識をもってしまったことなどをチェックして、できる限り冬休み中に補っておいてください。読書にも大いに取り組んでほしいと思います。
また、夏休み前にもお話したことですが、この冬休み中にも、是非ご自分で「心の通知表」を作ってみてください。授業には真剣に取り組んだか?きちんと挨拶はできたか?ご家族やお友達の立場に立って思ったり、考えたりできたか?感謝の気持ちを表現できたか?約束は守れたか?自分の良心に反する行動はしなかったか?などです。これらは点数で測ることは出来ませんが、とても大切な振り返りです。
冬休みは、年末年始に当たります。ご家族とゆっくり過ごす時間を大切にしてください。ご家族で、恒例となっている行事もあるかも知れません。楽しんでください。
大晦日や、そこに至るまでの行事や、お正月の行事には、日本の文化・伝統に根ざすものが沢山あります。
大掃除、年越しそば、除夜の鐘、初詣、初夢、書き初め、お雑煮、おせち、お年玉、鏡開き、七草がゆ
それぞれに、興味深い由来や、しきたりがあります。自分で調べたり、周りの方の聞いてみてください。たとえばよく知られていることで、皆さんも知っていると思いますが、お雑煮のお餅が四角い切り餅か、丸餅か、中にどんな食材が入るのか、汁はすまし汁か白味噌仕立かなどは、ご家庭によって様々です。なぜそうなっているのかに、ご家族の歴史が潜んでいるかも知れません。休み明けに、お友達で情報交換しても面白いと思います。また、行事によっては、受け身で行事を迎えるのではなく、積極的にお手伝いをしてみてはどうでしょうか。お父様、お母様も喜ばれると思います。
この冬休みを楽しんでもいただくことで、休み明けの学校生活にスムーズに繋がっていくことを期待しています。
また、受験を控えている高3の皆さん。皆さんは試験日のその日まで、力を伸ばすことができます。目標をもって、ねばり強く、一日一日を大切に積み上げていってください。
最後に、新型コロナ感染症は未だに安心できる状況ではありません。基本的な生活習慣を守って、自己管理をしっかりしてください。休み中も油断せず、十分に感染防止に取り組んで、休み明けに元気な姿を見せてください。