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挨拶の大切さについて 2021年11月08日

「挨拶の大切さ」について

本日は「挨拶の大切さ」ということについて、お話をしたいと思います。

皆さんについて、外部からいらっしゃったお客様から、必ずといってよいほどお褒めをいただくのは次のようなことです。
「すれ違う生徒の皆さんが、例外なく元気よく挨拶をしてくれることに感動しました」また、そのことについて、「なかなか出来ないことだと思います、素晴らしいことです。どんな教育をなさっているのですか」などのお褒め言葉です。
そんな皆さんの姿を、いつも頼もしく、嬉しく思いますし、誇りに感じています。

ですから、皆さんはよく挨拶が出来きますし、挨拶の習慣が身についていて素晴らしのですが、さらに「挨拶」とは、私たちの生活にとって、どの様な意味があるのか、その大切さについて、理解を深めていただき、更に大きく人間力を伸ばして欲しいのです。

ここでいう挨拶とは、朝昼晩の挨拶だけでなく、相手を気遣った、ちょっとした声かけを含むものと考えてくだい。

 最初のお話のポイントは、「挨拶」はコミュニケーションの基本、入り口だと言うことです。
私たちは、家族や友人、同じ目的を共有する仲間や、また初対面の方とも、相手を尊重しながら、お互いの考えや思いを伝え、理解し合おうとします。それがコミュニケーションですよね。家庭においても、社会においてもコミュニケーションは必須のもの、なくてはならないものですが、それぞれの場面に合わせて、適切な挨拶が出来れば、速やかに、そして、滑らかにコミュニケーションに入っていけるのです。適切な挨拶が出来ることは、コミュニケーション能力のとても大切な部分を占めるものであることを知っていてください。

2つめのポイントは、「挨拶」には、人間関係のわだかまりをリセットする力があるということです。
日々行われるコミュニケーションの具体的場面では、いつもうまくいくとは限りません。熱心に意見を交換しているうちに、意見が食い違い、気まずい雰囲気で、その日は解散ということもあるかもしれません。わだかまりを残した気持ちがするでしょう。でもそんな時、翌日の朝に、いつものように、お互いの目を見て、「おはよう」や「おはようございます」と言えたらどうでしょう。ほとんどの場合、前の日の「わだかまり」は消えてしまうと思います。
それで意見の食い違いが解決するわけではありませんが、話し合いが再開できなくては何も始まらないのです。また改めて、コミュニケーションを再開する準備が出来るのです。「挨拶」には、人間関係のわだかまりをリセットする力、人間関係を滑らかにする力があるのです。

  最後になりますが、もう1つは、挨拶ができることは社会人に求められる人間力の1つだと言うことです。
 皆さんは、いずれ社会に巣立って行きます。そして、ほとんどの皆さんがどこかの企業に就職することになります、その企業が必ず求める人材の条件に「コミュニケーション能力」があります。それ以外にも「基本的な生活習慣がしっかりしているかどうか」(時間が守れる・自己管理ができる)や「責任をもってやり遂げる力を持っているか」などもありますが、「コミュニケーション能力」には特に大きな比重を置いています。その能力の基本である「挨拶ができるかどうか」を企業は見極めようとします。挨拶が出来ることは大切な人間力の1つなのです。「挨拶」は急には出来ないのです。身に付いているからこそ、いつでも発揮できるのです。企業や社会はそれを見ているのです。
あなたの言動は、必ず誰かが見ていてくれて、気がついて、評価してくれます。

 「挨拶が出来る」ことを、いまここで、「挨拶力」と呼んでみましょう。
 皆さんの多くは「挨拶力」が身についています。そんな皆さんはさらに「挨拶力」を磨きましょう。またもし「挨拶力」が少し欠けている方がいたら、「挨拶力」を伸ばしましょう。

「挨拶力」は皆さんの生涯の財産になることを、強く意識していただきたいのです。そのことを希望して、今日のお話を終わります。

校長先生がプロムナードにお花を植えてくださいました

2月に素敵なお花が咲くそうです

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