「命の大切さ」について 2021年05月25日
「命の大切さ」について
(中学校・高等学校朝礼講話から抜粋してお届けします)
全学年、全クラスのみなさん、おはようございます。
新学期が始まりましてから一ヶ月半が経ちましたが、皆さんは、どのような学校生活を送っていらっしゃいますか?
特に中1の皆さんは、全く新しい環境に入ったわけですから、戸惑いや不安があったでしょう。もう慣れましたか?
通常の授業形で始まりましたが、間もなく、緊急事態宣言が発令され、今も解除されていません。短縮授業となり、部活も含めて、一定の制限を設けていることについては、申し訳なく思っています。
皆さんに、健康で安全に過ごしてもらうための一定の制限ですので、理解と協力をお願いします。
引き続き、マスクを正しく付け、手洗い、手指消毒の励行、密を避ける行動を心がけてください。
今日、皆さんにお話ししたいことは「命の大切さ」についてです。2年生、3年生の皆さんには、すでに4月6日の始業式の日に、3つのお願いをし、その最初のお願いが、「自分を大切に、大切にしてください」ということでした。皆さんの心と体の健康が何より大切ですというお話をした筈です。覚えていらっしゃるでしょうか?
私たちは、皆さんの安全と健康を第一に考えて、毎年新たな決意をもって、精一杯の取り組みをしていきますが、皆さんも健康である日常を当たり前のことと考えずに、身体的に健康であることに対する感謝とともに、健康管理に十分に気をつけて生活していただきたいと思います。
また、「命の大切さ」に関して、もう一つは心の命、精神的な生命の話です。
私たちは、決して、人の体を傷つけてはならないように、それは犯罪ですが、それと同じように、言葉や態度で、人の心を傷つけることを決して、してはなりません。言葉や態度が、あなたにはそのつもりがなくても、人を傷つけることがあることを知っていてください。
自分との違いが違和感となって、言葉や態度に出てしまうことがあるのかも知れませんが、あなたが、あなたのままでいいように、人は皆、それぞれ違っていて当たり前なのです。違っているからいいのです。お互いに違うことを受け止め、思いやることができれば、お互いを傷つけることは無くなると思います。
それでも、もし、あなたが傷つける立場になってしまったら、そしてそれに気がついたのなら、そのつもりではなかったことを説明して、きちんと「ごめんなさい」と謝りましょう。それは立派な態度です。そのような人であってほしいと願っています。
逆に、あなたが傷つけられた立場になってしまったら、そして相手が気づいていなかったとしたら、その相手は複数かもしれないのですが、その時、つらい思いを一人で抱え込まないでください。孤独にならないでください。
みなさんは、私たちにとって一人一人が大切な存在です。担任の先生をはじめとして、身近な先生、そして、私を含めて相談してください。皆さんを決して一人にはしません。
また、当事者にならなかった場合のあなたも、困っているお友達に気がついたら、助けてあげてください。声をかけてあげてください。また、私たちに知らせてくだい。
このことも、始業式の話の二つめの「お互いに助け合いましょう」のお願いに関連することでした。始業式や入学式から一ヶ月半経ちましたので、新しいお友達も出来たと思います。皆さんには、のびのびと楽しい学校生活を送っていただきたいので、このお話もさせていただきました。
私のお話を受け止めていただき、心と体の命の大切さを、改めて考えるきっかけしていただければうれしく思います。
今日も、放送での形になりました。みなさんの顔が見えないことが残念です。一日も早く対面で、皆さんにお会いしてお話しできる日が来ることを願っています。
校長室のドアの脇に、コルクボードを設けて、私の居場所が分かるようにしました。在室のカードのところに、赤いピン刺してあったら、私は中で仕事をしています。今日の話の内容に関わらず、気軽に訪ねてきてください。
皆さんの笑顔が、いつも絶えないことを祈って、今日の話を終わりにします。