新校長就任挨拶 2021年04月01日
高い志の実現を応援します
本日、石野郁也前校長の後任として、実践女子学園中学校高等学校校長に就任しました湯浅茂雄と申します。よろしくお願いいたします。
昨年度まで、実践女子大学で高等教育としての専門教育(日本語学)に長く関わってきましたが、これからは、中学校高等学校の、義務教育・中等教育期間の6年間をお預かりすることになります。多感で、伸び代の大きいこの時期の生徒さんをお預かりすることに、御父母の皆様に対しましても、大きな責任と緊張感を強く感じています。
生徒さんが、のびのびと学び、実践で学ぶことに誇りを持ち、在学中も卒業後も学べて良かったと実感できる学校運営を教職員と一体となって目指して行きます。
下田歌子先生は16歳(満年齢)で上京しますが、その際に詠んだ「綾錦」の歌(綾錦着てかえらずば三国山またふたたびは越えじとぞ思ふ)に表明された、若き女性の高き志が本校の原点だと考えています。下田先生はこの28年後に、女性の自立自営を応援する拠点として本学園を創立しました。2019年5月には創立120周年という大きな節目を迎えました。
実践女子学園中学校高等学校の6年間は、下田先生が創立した実践女学校・同女子工芸学校の学齢期間にほほ重なる期間でもあり、校祖の教育理念が直結する教育の場です。下田先生の目指した原点を常に確認し、検証し、現代に適する形で、その実現を目指していきたいと考えています。そこから、他校との比較ではなく、実践にしかできない豊かな教育を生徒さんに返していきたいと考えます。また、私の経験を活かして、大短・中高の連携をさらに進めていきます。
最後に校祖の遺訓の一つも紹介します。「父母がその愛児に望むの心をもって生徒に対すべし」というものです。この遺訓は今も教職員の間で脈々と受け継がれています。私もこの遺訓を体して、生徒さんの豊かな成長の道筋を全力で応援していきます。