高1学年 未来デザインの授業にて「講演会」「出前授業」を実施しました! 2025年07月08日
現在高1学年の未来デザインの授業では「社会問題解決に向けた取り組み」を考えるため、SDGsを具体的に学び、問題を自分事としてとらえる取り組みを行っています。その授業の一環として、6/25(水)と7/2(水)の6時限目の時間に、2週にわたって「社会問題解決に向けた取り組み」を行う企業・団体の方に講演会・出前授業を依頼しました。この2時間を通じて、一人一人が社会問題を解決するためにどのようなことが出来るのかに目を向けさせ、授業のテーマを深める狙いがあります。
■6/25(水) セカンドハーベスト・ジャパン
6/25には、NPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」の大竹様による講演が行われました。法人は、食のセーフティネットの構築を目指して、企業などから食料提供を受け、生活困窮者やひとり親世帯、生活保護世帯などに食料を届ける活動を行っている団体です。自然災害時の食糧支援なども実施しており、近年では非常に大きな組織となっており、相対的社会弱者の食料インフラの一部を担っています。
本校では、10月に「世界食糧デー」に向けた活動として、フードドライブ活動(余った食品などを持ち寄り、寄付を行う活動)を全校で実施予定です。ユネスコ委員会・グローバル研究部が中心となって取り組んでおり、未来デザインの授業とも親和性が極めて高い取り組みとなっています。
■7/2 (水) UNIQLO・GU
7/2には、「UNIQLO・GU」の宇田川様より、会社で取り組まれている「服のチカラプロジェクト」に関係する内容を中心に出前授業が行われました。このプロジェクトはUNHCRと連携し、全国の小・中・高校で子供服を回収し、世界中の服を必要としている難民へ届ける活動です。授業ではGoogle Earthが用いられ、難民の方々が住む地域などが紹介されたほか、自国を紛争などで追われ、難民となった子どものインタビュー、服を寄付した日本人の子どものインタビュー動画などが紹介されました。
出前授業後に行われた質疑応答では、ファーストファッションを取り扱うUNIQLO社へのSDGsへの意識や、取り組みの意義を問う鋭い質問も展開され、これまでの学習内容から得た社会問題との接続がみられる部分もありました。
■生徒の感想
・本日の講演を聞いて、私が今日から変えることができる行動は、「食べ物を無駄にしないように意識すること」です。具体的には、買い物の前に家にある食材を確認し、必要な分だけを買うようにしたり、賞味期限が近いものから使うように心がけたりします。また、食べきれそうにないものは冷凍保存するなど、工夫して無駄を減らす努力を始めたいと思いました。小さな行動でも、積み重ねが大きな変化につながることを忘れずに行動していきたいです。
・私は今回お話を聞くまで、フードバンクという活動のことを全く知りませんでした。ですが、今回このお話を伺って、 日本の今の状態を知り、お手紙などを見てこの人たちのためになれるようなことがしたい、そのようなことをしている人の力になれたらと思うことができました。また、調べてみるとフードバンクボランティアがあったり、お話にも合った寄付などが出てきました。ボランティアは大人のみのものが多かったので、大人になって自分でお金を稼ぐようになったら寄付などにも積極的に参加したいと考えています。なので、今は自分に出来ること、身近な人にこの話をすることから始めようと思います。
・今回、お話を聞くまではユニクロやGUに設置されているリサイクルBOXは、環境に配慮して製品をもう一度作るために素材を集める目的でおかれたものと思っていましたが、実際にはつくりかえずにそのまま難民など服のチカラを必要としている人のもとへ届けるためのものだと知り、驚きました。私も、家にあるサイズアウトした服や、不要になった服をユニクロやGUに持っていこうと思います。
・本日の講演を聞いて、服に対する私の意識が大きく変わった。以前は、服は単なる物資であり、災害時にも必需品のランキングでは下位にあるなど、服を軽視していたが、服は世界を繋ぐチカラ、そして誰かを笑顔にするチカラを秘めていることに気付いた。UNHCRという国際機関を介して企業と連携し、このような素晴らしいプロジェクトが行われているのは、国際社会において非常に価値のある行動であると感じる。このようなプロジェクトが発展し、国に服を支援するだけでなく、技術支援を行い、問題を根本から解決できる社会が望ましいと感じた。