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中学2年生が実践女子大学渋谷キャンパスで向田邦子文庫を見学しました。 2024年03月13日

 国語の授業で向田邦子氏の代表作「字のない葉書」を学んだ中学2年生が、2月20日(月)から3月1日(金)にかけて、実践女子大学渋谷キャンパス内の向田邦子文庫展示室と、大学図書館を見学しました。

 「字のない葉書」は、向田氏が自身の子どもの頃の思い出をつづった随筆です。今回の見学会は、学園にゆかりの人物である向田氏をより深く知るために、数年前からほぼ毎年行われているイベントです。各クラス、生徒たちは少人数のグループにわかれて1グループに1名ずつ大学図書館の職員の方がつき、丁寧な説明をしていただきました。

 向田邦子氏は、実践女子大学の前身である実践女子専門学校国語科(現在の国文学科)を卒業後、映画雑誌の編集者を経て、テレビドラマの脚本家、作家、エッセイストとして活躍し、第83回直木賞を受賞しています。実践女子大学には、向田氏に関する3000点以上の文献のほか、愛用していた万年筆、留守番電話機、食器やバッグなどの日用品にいたるまで、多くのコレクションが収蔵されています。
 職員の方からの「字のない葉書」に登場する向田氏のお父さんや家族のお話、作家としての横顔や友人らとの交流を大切にしていたお話、向田氏の多彩な趣味のお話などを聞きながら、生徒たちは熱心にコレクションを鑑賞していました。

 そして、大学生が使用している図書館の中も見学しました。中高図書館の蔵書は8万5000冊ですが、大学図書館の蔵書は渋谷キャンパスだけでその倍以上にのぼります。地下書庫の蔵書の多さや、研究やゼミのミーティングをするのに快適な設備に、生徒たちは自分たちも使ってみたいと、目を輝かせながら見学していました。
 本校では現在、高校生が大学図書館の資料や設備を利用できるようになっています。生徒たちは、「高校生になったらまた来たい!」と楽しみにしているようでした。

生徒の感想

 向田邦子さんは家族のことを書いていることが多いと思いました。展示室に、向田邦子さん専用の原稿用紙があり、すごいと思いました。また、黒柳徹子さんと親しく、「窓ぎわのトットちゃん」を出版したときに、「ぜひ、読んでみてください」といったことが書かれているのが残っていて、邦子さんと徹子さんはとても仲が良かったんだと思いました。どちらも戦争を経験していて、心が通じあうところもあるんだと思いました。
 2階、3階の図書館はとても広く、自習やレポートをするための机などもあり、良いと思いました。2階には低い本棚があり、そこにはたくさんの百科事典・語学辞典などがありました。高校生になったら大学の図書館に行ってみたいと思いました。

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