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豊かな水、潤いのある生活 2018年06月18日

 新年度が始まった4月から、はや2ヶ月半が過ぎました。梅雨にも入り、体調管理にも気遣ってほしいところです。
 さて、この6月は水無月です。雨の多いこの時期に水が無いのでしょうか。旧暦は、ほぼ1ヶ月遅れているのですが、7月も雨は少ないというわけではありません。この水無月の「無」は神無月と同じで、連体助詞の「な」であり、水無月は「水の月」であるという説が有力といいます。しかし、この時期、田に水を引き、他の場所に水が無くなるからとの説もあるといいます。
 稲の生育には、豊かな水が必要です。また、都市の暮らしには、大量の水を必要としています。江戸の暮らしを再評価する動きもありますが、玉川上水等、いかに水を確保するかという先人の様々な工夫を知ることも楽しいことです。その玉川上水は、川を横切る際に、サイホンの原理も使うなどした工夫のもとで、水を江戸まで引いています。
 これから夏に向かい、水不足を心配しない生活をと思うところですが、東京の水道水は、利根川の水を埼玉県行田市にある(こいのぼりで有名な加須市に近い)利根大堰でせき止め、武蔵水路を使って荒川へ導いてから大量に取水することでまかなっています。
 この利根大堰へ行ってみると、堰の上流側と下流側の景観の違いに驚かされます。正に、下流側は水無しといった感です。もちろん、下流では、さらに他の支流の水を集め、銚子で豊かに太平洋に注いでいるのですが、群馬県をはじめ、上流に住む人々の努力によって、首都圏の豊かな水の恵みがあることに気付かされます。
 そのような、人々の、知らない、気付かないつながりを知ることはとても大切なことと思います。まして、日々顔を合わす友人との「きずな」はなおさらです。ともに励ましあい、応援し合う団体戦の経験は、今後の豊かな人間関係と豊かな潤いのある生活を築く第一歩です。
 今月最後の週には、中学校は合唱コンクール、高校は球技大会があります。生徒それぞれがお互いの役割に気付いて、さらに「きずな」を深めていってほしいと思います。将来の潤いのある生活を目指した生徒一人ひとりの活躍を期待しています。