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冬が近づいています 2017年11月21日

 朝晩の冷え込みも少しずつ厳しくなってきている今日この頃ですが、実践女子学園の生徒は、益々、背筋を伸ばした、凜とした生活を心がけているところです。
 11月は、霜月です。これから朝の登校時には時々霜を見るといった季節になっていきます。ところが、町のあちらこちらをよく見ると、霜が降りているところ、降りていないところ、霜柱が伸びているところ、そうでないところと、実は様々です。
 忙しい私たちは、そんな自然の姿を見逃しています。学ぶことの意味も、学ぶと役に立つから、将来の生き方が広がるからと、もちろん、そういったことも大事なことです。ただし、人間には本来持っている好奇心があります。学びには、この好奇心を揺さぶってモチベーションを上げることが大事です。大学で私は恩師から、学生でも発見ができ、新しい論文が書けるのだと、励まされました。
 例えば、河川には、蛇行する川と真っ直ぐに流れる川があること、周りの土地の高さよりも川底が高くなる「天井川」になる川とそうでない川があること、それらの成因がまだまだ十分に分っていないこと、世の中には、まだまだ分らないことが沢山あるということを徹底的に教えられ気付かされました。
 天気や気温もまだまだ分らないことが沢山あります。異常気象もそうですが、山は高いところの方が気温が低いのですが、なぜか筑波山では、暖かいところを好むみかんが、麓ではなく、中腹に沢山植えられているのです。それは、放射冷却の大きい平坦地より、中腹の方が気温の低下が小さい逆転がおきるためなのです。なぜに気付き始めるとそのなぜを知ろうと学びがとても楽しくなるものです。
 歴史でも同じです。平素の学習においても課題解決的な学習を取り入れるよう工夫して、生徒に明確な課題意識をもたせたり,まとめの過程で考察した成果を生徒自身の表現でまとめさせてその定着を図ったりする必要があると、高等学校学習指導要領解説地理歴史編に記されています。さらに、例えば,導入で生徒に自覚させる学習課題としては,次のようなものが考えられる、ともしています。
 ① どういうことか(事象の意味・内容)
 ② いつから・どのようにしてそうなったのか(事象の起点・推移の過程)
 ③ 何・だれがそうしたのか(事象の主体)
 ④ なぜそうなったのか(事象の背景,事象間の因果関係)
 ⑤ 本当にそうだったのか・何によって分かるのか(事象の信憑性,論拠)
 ⑥ 他の地域や時代とどういう違いがあるのか(事象の特殊性・普遍性)
 是非、身近にある何故に気付いて、学びのモチベーションを高めていきましょう。その結果、自分の興味・関心にも気付いていくことになるでしょう。皆さんのそんな学びへの益々の向上を期待しています。